こんにちは、駒込スポーツ整骨院/FEEEL CONDITIONING GYM の齋藤です。

 

 

競泳(平泳ぎ)選手のコンディショニングを行いました。

 

 

陸では重力・慣性力・床反力が主に働きますが、水の中では浮力・水圧・揚力・抵抗力が作用するため、負荷の観点から競泳選手が陸でトレーニングするのは苦手となるケースが非常に多いです。

 

また、多くの時間を水中で過ごしてきた競泳選手は、体が水中に適応しているため、身体的特徴といった部分からも多くの考慮が必要になります。

「マイケルフェルプス」の画像検索結果

 

例としては、IAP(腹腔内圧)が水中では上がりにくく、腰椎を守る機能が低下しているため、ウエイトを持つ前に、正しい姿勢の獲得をすることなどがあげられます。

「腹圧」の画像検索結果

 

水中でのお腹の使い方を、競技特異的に陸でもそのまま同じように使おうとする人が多いですが、怪我が多くなっているのも現状です。

 

 

そのような状態で負荷をかけてスクワットを行うのは非常に危険であると言えます。

 

 

フィジカルと競技の結びつきにおいては、スタート時のパフォーマンスは垂直跳びの高さと相関があるものの、ターン時のパフォーマンスは、垂直跳びが高いだけでは変化しないとの報告がありました。

参照:

Thng S, Pearson S, Keogh JWL.Sports Med. 2019 Sep 6   Relationships Between Dry-land Resistance Training and Swim Start Performance and Effects of Such Training on the Swim Start: A Systematic Review.

 

 

単純なパワー発揮だけでなく、無駄のないストリームラインをとる事が前提条件であるため、スクワットなどのベーシックトレーニングと姿勢保持、動きのエクササイズも実施する必要があると言えます。

 

 

以上のことから今回は、IAP(腹腔内圧)の改善、体幹のスタビリティ(固定力)、肩関節のモビリティ(可動性)、平泳ぎにおける股関節のモビリティ(可動性)に焦点を当てトレーニングを行いました。

 

 

今までやったことの無い動きが多かったため、なかなか苦戦していましたが、0.1秒でも早く泳ぐために頑張ってもらいました。

 

 

障害予防かつ効率的にフィジカルパフォーマンスを上げていく事がどんなスポーツにおいても必要なのではないでしょうか。

 

 

これからも、駒込スポーツ整骨院/FEEEL CONDITIONING GYMでは、トップアスリートから一般の方まで、最高のパフォーマンスを発揮していただくためのサポートを続けていきます。

 

 

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